みなさん、思考力系の問題は国語の読解力がないと解けない問題が多いとご存知でしょうか。
え?じゃあ国語から勉強しないといけないじゃない…
私もそう思って、何から始めたらいいかわからないときにたくさん探しました。
それで見つけたのが、『算数と国語を同時に伸ばすパズル』です。
2年生でしたが、初めてだったので「入門編」を購入しましたよ。
2科目同時ってどんな感じなんだろうと構えていたのですが、そんな心配いりませんでした。
思ったよりサクサクできて、でもしっかり問題を読む癖ができましたよ。
朝の学習にもってこいである問題集だったので、詳しくご紹介しますね。
算数と国語を同時に伸ばすパズル 入門編 (小学館)
『考える力 試行錯誤する力が身につく
算数と国語を同時に伸ばすパズル 入門編』
著者:宮本哲也(「宮本算数教室」主宰)
出版社:小学館
定価:660円(税込)
本書は「国語も算数と同じように論理的に解く」ことを目的に作りました。
算数と国語を同時に伸ばすパズル 入門編
この問題集を選んだ理由
- 低学年でもできる問題集
- 問題量が多すぎない → 一冊やり遂げることができて自信が付く
- 難易度が上がっていく → 最初は簡単でも自然と難しい問題も解けるようになり自信が付く
- 国語も鍛えられる
一番の決め手は『算数と国語を同時に伸ばす』というところ。
考える力をつけるには、算数も国語もどちらも必要になってきます。
同時に伸ばせると聞いたら、期待できますよね。
算数と国語を同時に伸ばす方法とは?
問題の形式としては、表は推理パズル、裏は数字ブロックです。
推理パズルは、問題文を読んで、条件から正解を推理するパズルです。
例えば「〇〇くんは△△くんよりあとにゴールしました」「△△くんは2位でした」のような条件がいくつもあり、そこから〇〇くんの順位を推理するといった問題です。
こんな問題を算数で見たことがありませんか。
でもこの問題、実は国語の読解力がないと条件を正しく読み取ることができません。
条件を読み取る⇒整理する⇒まとめる
ここまで行くと、問題が解けます。
この条件を「正しく読み取る練習」こそが、この問題集の「国語を伸ばす」というところなんですね。
「分析する」「まとめる」というところは、算数・国語どちらも必要になってきますよ。
そして裏面の数字ブロックは、一般的な「数独」や「ナンプレ」に似ていますが、枠の取り方を少し複雑にしたパズルです。
「入門編」なのでよくある1~9まで使う問題ではなく、初めは1~4、最後の方でも1~5までしか出てきません。
低学年でも取り組めますよ。
宮本哲也先生が開いている算数教室。
東京にしか教室がなく先着順なので、すぐ定員に達して順番待ちになるほどの人気ぶり。
無試験、先着順にもかかわらず、最難関中学へ生徒の80%が進学する実績を持つ。
算数と国語を同時に伸ばすパズル シリーズ(レベル別)
『算数と国語を同時に伸ばす』シリーズは全部で6種類あります。
- 方法(保護者向け)
- パズル 入門編(小学校全学年用) ←この記事
- パズル 初級編(小学校全学年用)
- パズル 中級編(小学校全学年用)
- パズル 上級編(小学校全学年用)
- パズル 分数編(小学校全学年用)
算数と国語を同時に伸ばすパズル分数編も購入し、使ってみました。
算数と国語を同時に伸ばすパズル入門編の中の様子
冊子としてはB5サイズですが、余白が多いのでメモをしながら問題を解き進めることができます。
解答欄も大きいので、まだ字が書きなれていない子でも書き込みやすいですね。
問題文に漢字、カタカナも使用されています。漢字には最後までふりがなが振ってありますよ。
カタカナにはふりがながありませんが、一緒にイラストが描いてあるのでわからないということはないと思います。
数字ブロックの方は、「数独」をやったことがある人にはすぐ取り掛かれますよ。
難易度が上がってくると枠の取り方が正方形ではなくなってきますが、その頃にはパズルにも慣れてきていると思います。
パズルは難易度別で出版されていますが、1冊の中でも、初級・中級・上級に分かれていて、だんだん難易度が上がります。
とはいっても入門編で、初級7問(推理パズルは8問)、中級8問、上級9問と多くはありません。
※入門編-初級1問目は表が推理パズル、裏は数字ブロックの例題になっています。推理パズルの例題は1問目の前のページに掲載されています。
各級が終わると級位認定証もついているので、名前を筆ペンで書いてあげると、とても喜びましたよ!
感想とメリットデメリット
実際に問題集を使ってみた感想と、メリットデメリットについてまとめました。
実際に使用してみた感想
小学校2年生になってから購入したため、カタカナや簡単な漢字も読めるようになっていたので、文章を読むのは苦労しませんでした。
正直、初めの方は「簡単すぎたかな?」と思っていましたが、徐々に複雑になる問題に期待が膨らみましたよ。
入門編の初級から難しかったら、嫌になっていたところかもしれないと思い直しましたね。
徐々に難易度が上がることもあり、「あーわからない!」ということはありませんでした。
1日1枚ずつ(推理パズル1題、数字ブロック1題)だと時間はかかりますが、途中で止まることなくスムーズに最後の問題まで終わらせることができました。
朝勉強を取り入れていますが、ほかの問題集に取り組む前にこの問題集を解きます。
朝一番の頭の体操に、文章題を読むこと、パズルをすることの両方ができてちょうど良かったですね。
諦めないで最後まで解く力がついてきましたよ。
次のレベルも購入しました。
メリット
- 問題数が多くないため、最後まで続けやすい。やり遂げることで自信がつく
- 同じ形式の問題ではあるが徐々に難易度が上がるため、無理なくステップアップできる
- すべての問題で論理的に考える必要があるため、論理的に考える癖がつけやすい
- 試行錯誤して、諦めない力が身につく
デメリット
- レベルは徐々に上がるものの同じ形式の問題が繰り返されている。ほかの問題形式はなく飽きる。
- 1冊に24問(推理パズルは25問)しか載っていないため、少なく感じる。コスパが悪く感じる。
メリットデメリットともに、「同じ問題形式の繰り返し」「収載問題数が少ない」点からでした。
⇒バリエーション豊富・コスパ最高な思考力系問題集「算数ラボ」の記事はこちら
こんな人はおすすめです
- 算数において、計算は得意だけど文章題は苦手だなという人
- 筋道立てて考えることが苦手な人
- パズルが好きな人
このパズル、当てずっぽうではなく論理的に考えて解くので、できたときスカッとしますよ!
まとめ -考える力が身に付きます-
- 問題数は多くないので、やり遂げやすく、自信が付く
- 推理パズルと数字ブロックが表裏に1題ずつ載っていて、反復練習になる
推理パズルで条件を
正確に読み取る → 整理する → まとめる
という作業ができるようになります。
数字ブロックで、「集中力」「思考力」「試行錯誤する力」などが身に付きます。
バリエーションのある問題集ではありませんが、反復練習することで論理的に考える癖をつけることができますよ。
論理的に考える力を身につけることができれば、ほかの問題を解くときにも考えることができるようになります。
まずは頭の体操に取り入れてみてはいかがでしょうか。