最近は「思考力を鍛える!」や「考える力をつける!」とよく耳にしますよね。
今の小学校は「知識・技能」と「思考力,判断力,表現力」を身に着けられるような学習内容になっているんです。
小学校のテスト(市販)でも「思考力・判断力・表現力」の問題が出題されているんですよ。
テストの裏の問題をチェックしてみてくださいね。
そんな注目の「思考力・考える力」とは、「論理的思考力(ロジカルシンキング)」といわれているものですが、問題を解決するために必要な力なんです。
低学年のうちから身に着けておきたいですよね
「思考力・考える力」を身に着けられる、鍛えられるような問題集がたくさん市販されています。
多くの問題集が算数に係わる問題集ですが、
など、さまざまな種類が。
ご紹介するどの問題集でも論理的思考力は身につきますが、 身につきやすい力に違いがあります。
では、さっそくご紹介します。違いについてもぜひ注目してくださいね。
複数の物事について、関係性を見出し、筋道を立てて考える力
論理的思考力(考える力)を鍛えるドリル10選!小学生向け
これから紹介する問題集は、どれも一度はやっておきたいなと思うような問題集です。
論理的思考力を鍛えるドリル:特におすすめ4選!
☆算数ラボ【オールマイティ】
思考力を鍛えたければ、まずはこの問題集をやっておけば間違いない!というような問題集です。
このドリルは、算数・数学思考力検定の対策問題集。
1級ごとに難易度で3ステージに分かれています。
算数の内容の観点
- 数と量
- 空間と形
- 変化と関係
- データと不確実性
- 論理
考える力の観点
- 情報・条件を使いこなす力
- 筋道をたてて考える力
- ものの形を認識・想像する力
これらの力がバランスよく鍛えられます。
徐々に難易度が上がっていくので、難しすぎて全然できない!ということがないのが良いところです。
朝パッと解けるところが子どもも気に入っているようです。
学校のテストではあまり登場しない問題ですが、模試を受けたりすると同じような問題が出るようで、やったことがある問題が出たと喜んでいますよ。
我が家では10級、9級と進めています。
算数ラボのレビュー記事を書きました!
算数ラボレビュー 【思考力系】算数ラボの評判が良いけど実際どうなの?
☆考える力を育てる天才ドリル【イメージする力↑】
点と点を結んで立体の図を描くドリルです。
ただ図を描くのではなく、お手本をそっくりそのまま隣のページに描き写します。
正確に写せるようになったら、速く正確に写す練習。
時間も計測しますよ。
何度も繰り返すことで、立体図形をイメージすることができるようになります。
うちでもこのドリルの1種類を取り入れています。
簡単なことをやるだけだなと思ったのですが、点が一つずれている、描いている位置がずれているといったことがよくあります。
早く正確に写すというのは、意外と難しいんですよね。
何度もやらせたいのですが、右のページに書き込んでしまうと一回しかできません。
コピー用のページがあるので、それをコピーすることで何度も練習。
最初は立方体を描くところから始めますが、最後の方はくりぬいた立体なども出てきて難しくなってきます。
何度も練習することで、正確に早く描けるようになりますし、
そのうちに立体をイメージすることができるようになってきますよ!
☆算数と国語を同時に伸ばすパズル【読解力・分析力・粘り強さ↑】
・文章を正確に読み取る力がつく
・示された条件を整理する力がつく
・何が問われているかを理解し、考えを組み立て、正確にたどり着く力がつく
算数と国語を同時に伸ばすパズル 入門編
この問題集は表に文章から読み取る問題、裏に数独のようなパズルが出題されています。
文章から読み取る問題で、読解力や分析力が身につき、パズルでは論理的思考力と粘り強さが身につきます。
一冊の中も初級、中級、上級に。
同じような問題の繰り返しですが、徐々に難しくなっていきます。
各級が終わるごとに「級位認定証」があるので、名前を書いてあげると喜びますよ。
我が家には入門編と分数編があります。
入門編は、全部で25問(パズルのみ24問)です。毎日1題ずつ取り組んだので、1ヶ月ちょっとで終わりました。
分数編は、表の問題が分数を使った問題です。裏のパズルもかけ算を使うものに変わり難易度が上がりました。
表の問題より、裏のパズルに時間がかかって朝1問解くのが難しい時もあります。
同じことの繰り返しなので、毎日ではなくほかの問題集と交互にした方が飽きないかもしれません。
入門編レビューはこちら➡ 【小学館】宮本先生の算数と国語を同時に伸ばすパズル入門編(考える力 試行錯誤する力が身につく)レビュー
分数編レビューはこちら➡ 【小学館】宮本先生の算数と国語を同時に伸ばすパズル分数編(考える力 試行錯誤する力が身につく)レビュー
☆スーパーエリート問題集【イメージする力↑】
付録がおすすめの問題集です。
本編は中学受験用ともあって難しい問題がたくさんあり、模試の対策になります。
今回この問題集でおすすめのスペシャル付録は「どんぐり方式 おもしろ文章題 えかきざん」です。
文章題の文章を、絵で描いて解く問題。
文章から絵に変換する力が必要になります。
文章⇒絵をイメージ⇒描いて表現する⇒問題を解く
お子さんにもよると思いますが、これが思ったより難しいです。
でも、文章からイメージできるようになれば、計算式がわからなくても問題を解くことができます。
それに、時間をかけて解けばいいのです。(一週間に一問推奨)
学校でいろいろ習い始めると、計算式で考えがちです。
できるだけ低学年のうちに始めると良いのかなと思います。
我が家でも取り入れていますが、なかなか絵が描けず考え込んでしまっています。
でも、解けたときに達成感があるようでとても喜びますよ。
論理的思考力を鍛えるドリル:さらにやりたい6選
☆Z会小学生のための思考力広がるワーク
通信教育大手のZ会が出版しています。
「連想力」「試行錯誤力」「論理的判断力」「整理する力」「注意力」「推理力」
6つの力が身につく問題集です。
入門編、基礎編(あなうめ、ひらめき)、標準編(あなうめ、ひらめき)、発展編のシリーズで6冊出版されています。
様々な問題形式一冊に詰まっています。カラー印刷なので低学年でも取り組みやすいですね。
基礎編になると読み応えのある文章が出てきます。
☆きらめき算数脳
中学受験で有名なサピックスが出しているドリルです。
フルカラーでしっかり説明がついているのですが、難易度は高め(通塾している子を除く)です。
いきなり自分の対象学年のものを使うと、難しく感じてしまうかもしれません。
ひとつ前の学年からも検討してみるのもいいですね。
☆きらめき思考力パズル
こちらもサピックスのドリルです。
小学1~3年生対象と小学2~4年生対象にわかれています。
それぞれに数センス入門編・特訓編、図形センス入門編・特訓編があります。
こちらは数や図形のパズル問題なので、問題とにらめっこですね。
普通の算数の問題集には出てこないような問題ばかりなので、戸惑うかもしれません。
「うーん」と頭を抱えて、考える力を育てましょう。
☆なぞぺー
花まる学習会が作った考える力を鍛えるパズル問題集です。
この問題集には、算数だけではなく国語・理科・社会などシリーズの問題集がたくさんあります。
まずは「新 はじめてなぞぺ~」から始めてみると良いですね。
現在、花まる学習会のホームページでなぞぺーの問題が無償提供されています。
ご家庭で体験してみてはいかがでしょうか。
☆理系脳をつくるひらめき思考力ドリル(エルカミノ式)
中学受験のエルカミノのドリルです。
エルカミノでは論理的思考を重視しています。
理系脳ひらめきパズルも出ているので、あわせて注目しています。
☆5分で論理的思考力ドリル
こちらの対象年齢は10~120歳になっています。
標準の問題以外に、ちょっとやさしめ、ちょっとむずかしめの3種類出ています。
漢字が多用され(ふりがなはついています)、ちょっとやさしめでも低学年には難しい問題が多いです。
論理的思考力を鍛えるドリル10選のまとめ:算数ラボならオールマイティ
今回10種類の問題集を紹介しました。
特におすすめ4選は
どれも低学年のうちから取り組める問題集です。
この中でどれか1つ選ぶなら「算数ラボ」がおすすめ。
1冊の中にいろんなパターンの問題でオールマイティに鍛えられるからです。
関連記事 【思考力系】算数ラボの評判がいいけど実際どうなの?
思考力系の問題集は、計算ドリルと違って頭を使う問題ですが、意外と子どもには楽しく進められる問題が多いです。
どんな力をつけてほしいか、ということを考えて問題集を選んでみてはいかがでしょうか。