「3月生まれ」といえば、「早生まれ」。
特に子どもが3月生まれだと、たくさん「早生まれ」と言われてきたんではないでしょうか。
私にも3月生まれの子がいるので、さんざん言われました。
4月生まれの子には、「遅生まれ」と言わないのに何でそんなに言うの?って思っていました。
どうしても「早生まれ」といわれるとネガティブな印象なんですよね。
確かに早生まれには不利なところやデメリットはあります。
でも、早生まれにメリットもあるはず!と思って調べました。
今回は、3月生まれのメリットデメリットをまとめました。
どうやっても避けられない問題(デメリット)についてはこちらのページで詳しく解説しましたので参考にしてみてくださいね。
関連記事➡ 早生まれは不利ばかり!?理由と解消方法を解説
3月生まれのメリットは生涯賃金
3月生まれは在職期間が長くなる可能性(メリット)
会社の定年退職の日は大きく2つに分けられます。
誕生日付近の場合は「定年年齢に達した日(誕生日の前日)」「誕生日当日」「誕生日の翌日」「誕生日を迎えた月の月末」など様々なパターンがあります。
今回は、3月生まれと4月生まれを比較したいので、「誕生日付近に退職」と「年度末」の2つにわけました。
年度末に退職の場合は、同じ年に就職した4月生まれ(4/2以降)も3月生まれ(4/1生含む)も在職期間は同じ。
誕生日の翌日または誕生日の属する月の月末退職の場合は、3月生まれの方が在職期間が1年近く長くなるんです。
生涯賃金は、在職期間が長くなれば多くなりますよね。
退職金については職場によって計算方法が異なります。
在職期間が長くなることで、退職金が増える可能性がありますし、年単位の計算だと変わらないということになることも。
大きく違うのは、1年近く差が出る給料の方ですね。
上のような理由があって、定年退職日は年度末の場合の方が公平だといわれています。
実は、年度末の場合早生まれの人には損でしかないんです。
それについては、
↓年金受給までの期間(デメリット)にまとめました。
その他のメリットについて
同級生の中で一番若い
みんなが30歳になったのにまだ29歳とか、同い年でもちょっと若く感じますよね。
子どものうちは、誕生日が遅いとか、みんなより小さいというのはうれしくないかもしれないです。
大人になってからの気持ちの上で、メリットですね。
できなくても仕方ないと思える気持ちの余裕
これは親にとってのメリット。
幼稚園などの集団生活が始まると、どうしても3月生まれの子はやることが遅かったり、できないことが目立ってしまいます。
発達の問題なので、ほかの子より月齢が小さい分できなくても仕方ない。
これが4月生まれだと、「4月生まれなのに」とプレッシャーにつながることもあります。
3月生まれはみんなより幼い分、「できなくても仕方ない」と思えるのはメリットですね。
わが家にも3月生まれの子がいるので私もいろいろ悩みましたが、配慮は必要だと思いますが、なんでも「早生まれ」のせいにするのは違うかなと思います。
「できない」の積み重ねは自己肯定感の低下につながるので、そちらにも気を配っていくといいかなと思いますよ。
関連記事➡ 早生まれは自己肯定感が下がりやすい!ちょっと先回り実践で自信をつけよう!
小さいうちから刺激が受けられる
集団生活になったとき、3月生まれは月齢が一番小さい。
同じ学年の中では一番月齢が小さいときに、教育を受け始められるということなんです。
4月生まれの子に比べたら約1年もスタートが早い。
ここでできないことに自信を無くす可能性があるので注意が必要ですが、刺激があるのはいいことですよね。
これは学習のことだけではなく、生活習慣についても言えることなんです。
例えば、トイレトレーニング。
集団生活になる前は、家で声かけをしたりシールを貼ったりいろいろ工夫するけどなかなか進まない。そんなこともありますよね。
でも、お友達がトイレに行くところを見たら…
「僕にもできるかも!」「私もやってみたい!」とトイレに行けるようになることもあります。
こんな風に周りからいい刺激を受けられるのは早生まれのメリットですね。
3月生まれのデメリット:避けられない保活とお金の問題
デメリットはいろいろあり、こちらのページでも早生まれの不利についてまとめています。
関連記事➡ 早生まれは不利ばかり!?理由と解消方法を解説
運転免許や飲酒、選挙権が得られるのが同級生より遅いというのは、ちょっと残念かもしれませんが、年齢で区切られているので仕方のないことです。
今回は、どうしても避けられない不利である保活とお金の問題についてピックアップしました。
保活は不利(デメリット)
早くても保育園に預けられるのは生後57日以降(生後2か月)。
労働基準法で産後8週経過しないと勤務できないようになっていることが理由です。
生後57日以降で預けられる場合でも、4/1入園の場合は2/4前後に出産していないと間に合いません。
3月生まれでは0歳児クラスの4/1入園は不可能になります。
出生日が1日違うだけで、4/1入園と5/1入園の違いが出てしまうんです。
0歳児クラスは募集人数が少ないことが多いので、4月が一番入園しやすい。
3月生まれでは不可能なので、次は1歳児クラス4月入園が入りやすいということになりますが、職場復帰の時期を考えておかなければいけないですね。
3月生まれは児童手当や扶養控除で損(デメリット)
お金についてのデメリットです。
児童手当で損
児童手当は
- 支給開始→0歳(申請後)
- 支給終了→中学校卒業(15歳の年度末)
始めはそれぞれ違うのに、終わりは一斉。
4月生まれと3月生まれでは約1年分も違って来てしまうんです。
不公平感を感じてしまいますよね。
医療費の助成も、開始は出生後からなのに、終わりは年度末に一斉なのでご注意くださいね。
扶養控除で損
こちらは税金の話です。
扶養控除についても、早生まれの子は損になるんです。
12/31時点で16歳に達した子については翌年扶養控除の対象
例:2022年3月に中学卒業の場合
2006年4月2日生まれ 2022年3月中学卒業
- 児童手当終了 2022年3月
- 扶養控除開始 2022年12月の年末調整で扶養対象
2022年12月31日時点で満16歳のため。
2022年12月の年末調整で対象
2007年3月31日生まれ 2022年3月中学卒業
- 児童手当終了 2022年3月
- 扶養控除開始 2023年12月の年末調整で扶養対象
2023年12月31日時点で満16歳のため。
早生まれの子は児童手当終了後から扶養控除開始までに空白の期間が生まれてしまうんです。
区切りが違うことで起きてしまう問題ですが、絶対損ですよね。
法律上の年齢について、詳しくはこちらのページを参考にしてください。
参考ページ➡ 早生まれとは?わかりやすく意味や理由も徹底解説
年度末に定年退職の場合は年金受給開始までが長い(デメリット)
定年退職が年度末の場合、4月生まれも3月生まれも同じ日に定年退職になるため公平感があるといわれていますが、全然違うんです。
例:満60歳で定年退職の場合
- 4月生まれの人→満60歳の3月末まで働くことができる
→退職後年金がもらえるまで約4年 - 3月生まれの人→満60歳になったその月の月末(3月末)まで働くことができる
→退職後年金がもらえるまで約5年
年金受給開始まで約1年の差が出ます。
やっぱり3月生まれの方が損な感じがしますよね。
給料も年金もない間のことを考える必要があります。
まとめ:3月生まれはお金と保活に注意!
3月生まれの人のメリットデメリットはいろいろありますが、
大きなメリットは
やっぱりは早生まれは悪いことばかりじゃないですね!
反対に避けられないデメリットは
特に保活の問題やお金の問題は影響が大きいので、考えておく必要があります。
避けられないデメリット以外は対処法もあるので、こちらのページも参考にしてみてください。