早生まれってやっぱり不利…
早生まれの子を持つ親としては心配ですよね。
年度や学年がある以上、早生まれのデメリットはありますが、メリットもあるんですよ。
問題なのは、長い目でみても早生まれの方が不利になりやすいということ。
なぜ不利になるのか考えてみたら、
であることが分かりました。
大まかに言ったら、劣等感を抱きやすいんですよね。
でもこれは親がうまくフォローすれば解消できる!と思ったんです。
をまとめました。
➡ 小学生のちょっと先取り学習におすすめタブレット教材!チャレンジタッチ・スマイルゼミ徹底比較
早生まれは不利なことが多い
実際のメリットデメリットと、長い目で見て不利になってしまう問題についてまとめました。
早生まれによる不利(デメリット)に感じられること
早生まれの子は保育園の0歳児クラスに入りづらく(誕生日によっては入れない場合もあります)、働く親にとっては大変な問題ですよね。
幼稚園でも、満三歳児保育に入れるか入れないかで悩むところです。
児童手当は、15歳を迎えた最初の3/31まで。
4月1日生まれと4月2日生まれでは11ヶ月分も差が出るんです。(法律上、誕生日の前日に歳が上がるため4/1生まれは3/31に15歳に到達)
仕方のないこととはいえ、気になることも多いですよね。
詳細はこちら➡ 早生まれの子の4年保育(満三歳児クラス)を検討してみた
あわせて読みたい➡ 早生まれとは?わかりやすく意味や理由も徹底解説しました
早生まれによる有利(メリット)に感じられること
就学年齢が低いことは、年齢が低いうちから学習が始まり、脳の刺激になるという点でメリットになります。
定年が誕生日までなのか、年度末なのかで変わってきますが、誕生日までであれば在職期間が長くなります。
生涯年収が高くなる可能性がありますよ。
関連ページ➡ 3月生まれのメリットとは?避けられない問題について解説
早生まれが長い目で見ても不利である問題
上で挙げた不利(デメリット)も十分問題ではありますが、早生まれの不利は生涯続くと言われている問題も。
早生まれと遅生まれでは学習面や運動面で差が出てしまうという論文がいくつか発表されています。
学力的な不利
早生まれの子の方がテストスコアが2、3が低かったり、国立私立中学の在籍率も低いとの論文が出ています。
4年制大学卒業率も早生まれの方が低く、最終学歴にまで影響が出ているとのことです。
早生まれの子の学力的な問題についてはこちらのページも参考にしてみてくださいね。
詳細はこちら➡ 小学生の早生まれ学力の差はあらわれる!その対策も!
運動面でも不利
日本のスポーツ選手では、早生まれの割合は少ないことが統計で明らかになっています。
日本に限らず、アメリカのスポーツ選手も9〜11月生まれが多い。
アメリカでは9月に学年が始まるので、9〜11月生まれが遅生まれになります。
国内外問わず、スポーツ選手には早生まれが不利になってしまうんですね。
精神的な不利
早生まれの人は、非認知能力が低い傾向があると言われています。
非認知能力とは、自己認識(やり抜く力)、意欲、協調性、粘り強さ、忍耐力、計画性、自制心、創造性、コミュニケーション能力などの生きていくために必要な能力。
この非認知能力が低いと、学力や最終学歴、生涯賃金にも影響が出てしまうんです。
非認知能力についてはこちらのページで解説していますので、良かったら読んでみてくださいね。
早生まれが不利な理由は大きく2つ
自己肯定感が低く、劣等感を抱きやすい
早生まれの子が不利な1番の理由は、学年の中で他の人と比べて自信をなくしがちだから。
誕生日が遅い分、脳の発達や体の成長が遅いのは当たり前です。
でも、学年のなかで生活していると、あの子はいつもできて、自分はいつもできない。
積み重ねていくことで、自信をなくし、自己肯定感が下がっていきます。
学習面でもスポーツでも同じです。
子供の頃から始めるスポーツの場合、同じ学年の子と一緒にやることが多い。
早生まれだと体格差がありますし、どうしても遅生まれの子の方が早く上達したり、選手に選ばれやすかったりするので、自分には無理だと思ってあきらめてしまうんですよね。
自己肯定感が下がると「自分なんて」、「どうせできない」と、否定的になり、今後長いこと影響してしまいます。
詳細はこちら➡ 早生まれは自己肯定感が下がりやすい!ちょっと先回り実践で自信をつけよう!
非認知能力が低い傾向
「精神的な不利」でも書きましたが、早生まれの子は非認知能力が低い傾向にあります。
非認知能力とは、数値では測れない能力で「生きる力」と言われているもの。
幼少期の遊びの中で育つといわれています。
早生まれの子を持つ親は、不利にならないように、賢い子になるようにといろいろ対策をします。
その対策で、習い事や勉強をさせる人が多い。
私も対策は必要と感じていますし、勉強もした方がいいとは思います。
問題は、対策にかける時間が多すぎて、遊びの時間が減ってしまうこと。
遊びの時間が減ることで、非認知能力が上がりにくい環境になってしまうのが問題なんですよね。
詳細はこちら➡ 早生まれにとって非認知能力は成功につながるカギ!解説と方法
早生まれでも活躍している人はたくさんいる
どうしても不利な環境になりやすい早生まれ。
それでもトップレベル集団には影響が少ないと言われています。
学習面では、偏差値や最終学歴が遅生まれの人より低いと統計が出ていますが、入学難易度の高い大学の医学部については差がなく早生まれの影響はないと考えられているんです。
ノーベル賞受賞者も早生まれの人が多い。
スポーツ選手でも、選手自体の割合は早生まれの人の方が低いのですが、トップレベル層はまた別です。
プロ野球選手のタイトル獲得者や、オリンピックのメダリストは早生まれの人が多い。
サッカーの日本代表も、早生まれの割合が多くなってきています。
サッカーについては、日本代表選手の年齢制限が1月1日時点(オリンピックは12月31日時点)なので早生まれの人の方が有利になるということもあるようですよ。
早生まれの不利を解消する方法
早生まれの子には自信をなくしやすい環境なので、勉強やスポーツが嫌いになったり、「どうせできないから」とやらなくなる。
その結果、遅生まれの子と差が出てしまうと。
自信を無くしやすいのが問題なので、自信をつけられれば良いわけですよね。
自信をつけて、早生まれの不利を解消する方法をご紹介します。
ちょっと先取り学習で早生まれの不利を解消
早生まれの不利を解消するために学習を重要視する理由は
学校で過ごす時間が長いので、学校で劣等感を抱いてほしくありませんよね。
得意なことを伸ばす方法も次に書きますが、どうしても技術を身に着けるというのは時間がかかります。
学校で毎日する勉強だからこそ、効果が出やすいんです。
では学習面ではどうするのか。
学校で分からないことだらけになる前に、ちょっと先取り学習がおすすめ。
先回りして、1学年上の学習とかはしなくて大丈夫です。
早生まれの子は、同じ学年の中では年齢が低く、入学年齢も低い。
長い目で見たら、最初から先取り学習を受けているようなものです。
しっかり先取りしてしまうと、脳の発達が追いつかないことも。
だからちょっと先取り学習で自信をつけるのが良いんです。
ちょっと先取り学習って予習みたいなことですね。
学校で授業をする前に少し学習してあれば、「見たことある!わかるよ!」と自信もつきます。
じゃあ問題集を買ってきて…となると親が教えてあげないといけなくなります。
教えるのが得意な人は良いですが、時間もかかるし、その子の年齢に合わせた教え方って結構難しいんです。
じゃあどうすれば?
通信教育を利用するのが便利。
通信教材は、もともと子どもが自分で学習できるように設計されています。
学習時間は短く設計されていて、新しい単元でもわかりやすい説明で進めていけますよ。
タブレット教材を選べば、採点も自動、アニメーションや音声で解説があるため、子供1人でも学習を完結することができます。
解説が紙の教材よりわかりやすいという点が、ちょっと先取り学習に向いていますよね。
一番大事なことは、学習を頑張っていたらちゃんと褒ること。
子どもは親に褒められることで、自信がついたり、自己肯定感があがりますよ。
習い事で好きや得意を伸ばす
何か対策を!と思うとどうしても勉強に目が行きがちですが、好きなことや得意なことを伸ばしていくというのも有効なんです。
子どもが好きなことに向けるエネルギーってすごいなと感じたことはありませんか?
例えば、虫が好きな子。
外では虫を観察し、家では図鑑ばかり見てる。
つい親は違う本も読んだらいいのにとか、勉強も同じくらいしたらいいのにとか思ってしまいますよね。
でも虫の観察って小学校で習います。
図鑑の大量な情報から必要な情報を探すのも、調べ学習と一緒ですよね。
まだカタカナが読めなかった子でも、好きな図鑑からカタカナが読めるようになったり、よく登場する言葉なんかは覚えたりもします。
学校で学ぶことを、勉強だと思わずに自然と身につけていくんですよね。
実際に飼育してみたり、展示会に足を運んだりすることでさらに理解が深まりますよ。
またまた「これが得意なんだ!」というものでも大きな自信になります。
早生まれの子には自信が大切ですからね。
苦手なことがあっても、「私はこれは苦手だけど、こっちは得意だから大丈夫。」と思えるようになる。
結果、自己肯定感が高まり、精神的に安定してきます。
普段の生活や遊びの中で見つけてもいいですし、習い事をしてみるというのも手だと思いますよ。
遊びの時間がなくなってしまうほど習い事をするのは違うと思いますが、習い事で得意なものができると良いですよね。
ちなみに、早生まれの子には学年が関係ない習い事がおすすめ。
学年が関係なければ、まずは過去の自分がライバルです。
自分が成長すれば大きな自信になりますよ。
詳細はこちら➡ 早生まれの習い事おすすめ4選!徹底解説
【要注意】親が早生まれを気にしすぎない!
一番大事なポイントは、子どもが早生まれだということを親が気にしすぎないこと!
周囲から「出産は4月になってからの方がいいよ」「早生まれなんてかわいそう」とかいろいろ言われてきたんではないかと思います。
わが家にも3月生まれの子がいるので、実際に言われてきました。
入園する頃になると周りの子との体格や発達の差が目立ってきて心配。
心配ですが、子どもは全然気にしていません。
それなのに親が「早生まれだから」と気にしていると、子どもも「早生まれだからできないんだ」「早生まれだからダメなんだ」と思い始めてしまう。
子どもの自信や自己肯定感が低くなる原因になってしまいますよ。
生まれ月が違うからって、生まれ持った学力や運動能力に違いがあるわけではありません。
学年だから不利になる
親がそこを理解して、みんなと同じくらい発達するまで親がフォローしてあげれば、早生まれだって追いつきますよ。
大丈夫です!
子どもに聞くと、3月生まれが気になったのは誕生日会と身長だけだそうですよ。
まとめ:劣等感を抱かなければ早生まれは不利じゃない
早生まれは保育園に入園しにくかったり、運転免許を取得できるようになるのが周りより遅かったりと、実際に不利なこともありますし、長い目で見てもやっぱり不利になりやすい。
早生まれが不利になる理由は2つ
自分に自信がなくなり、どうせ自分なんてと劣等感を感じやすいんですよね。
本来は生まれ月で差があるわけないのにもったいない。
解消するための方法は
解消方法は、自分に自信をつけること、自己肯定感を上げることを目的にしています。
学習を重要視する理由は
とはいっても、学習ばかりに時間をかけて、遊ぶ時間が短くなると非認知能力が上がりにくくなるので要注意です。
最後に、早生まれだということを気にしすぎないでください。
親が「早生まれだから」と言っていると、子どもも早生まれを理由にして諦めるようになってしまいます。
発達が追いつくまで、少しフォローしてあげれば大丈夫です。
低学年のうちは、ちょっと先取り学習は短時間、習い事もほどほどに、たくさん遊ばせる。
ぜひ、ためしてみてくださいね。