早生まれの子は自己肯定感が下がりやすい…
これ、本当でした!
わが子は3月生まれ。
家庭の中では「いろいろできるようになったね!」って喜んでいたのに、入園した途端みんなよりできないことや遅れていることばかり。
周りからは「早生まれだから仕方ないよね。」なんて言われて、私が早生まれにしてしまったからと悩んだりもしました。
そんな子も、小学2年生頃からは先生や周りから「早生まれだから」と言われることもなくなり、評価される機会も増えました。
今や「早生まれ」を全く感じさせません。
ポイントは、自己肯定感を下げないようにしてあげること!
4月生まれの子と比べたら、約1年分発達が遅いのは仕方のないことです。
年齢が上がれば体力も知力も発達の差はどんどん小さくなって追いついてくる。
わが家では発達が追いつくまで、親が意識して自己肯定感を下げないよう「ちょっと先回り」を取り組んできました。
ちょっと先回りして「できるよ!!!」と自信を持たせてあげること、それを積み重ねていくことがポイント。!
早生まれの子には特におすすめの「ちょっと先回り」をお伝えします。
早生まれの子は自己肯定感が下がるのは本当だった
早生まれの子は自己肯定感が下がりやすいのは本当でした。
早生まれの子が自己肯定感が下がりやすい子ではなく、周りの環境がそうさせるんですよね。
どうしても遅生まれの子と比較されて、できないこと、遅れてしまうことが多い。
「できない。」を積み重ねて自信を無くし、自己肯定感は下がってしまいます。
学習にしても体力にしても、お友達と比べるからできてしまう、自信喪失感。
自信喪失からの自己肯定感の低下。
自己肯定感低下への悪循環ができあがりです。
学習面で自信を無くしてしまった
幼稚園に入園した時点で、遅生まれの子達と比べると学習面ではすでに差がありました。
3月生まれの子(早生まれ)は3歳になったばかり。
4月生まれの子(遅生まれ)はもうすぐ4歳。
遅生まれの子の中には、もうひらがなの読み書きができる子もいました。
読めなくてもまだ大丈夫な時期ではありますが、お友達が読んで褒められているのを見て「わかんないし。」とシュンとなっていましたね。
次の学年になっても「わからないから、別にできなくていいよ。」とやる気も出ませんでした。
完全に自信を無くしていて、このままではいけないなと感じましたね。
体力面で自信を無くしてしまった
遅生まれの子と比べたら、体は小さいし、発達もまだまだ。
みんなで楽しく遊んではいたものの、体が小さく鬼ごっこでもなかなか追い付けなくて悔しい思いをたくさんしました。
だんだん「追いつけない。」って分かってきて、やりたがらなくなってしまったんです。
「どうせ負けるし。」という言葉がでてきてしまいました。
わが子から「どうせ」という言葉を聞くのは悔しかったですし、何とかしてあげないとと思いましたよ。
早生まれの子も自己肯定感を上げれば大丈夫
学年という集団に入ったとき、なにかと不利だといわれてしまう早生まれの子。
学年の中では誕生日が遅いことから、
というのは仕方のないことですよね。
早生まれであることの一番のデメリットは、自己肯定感が下がりがちであることなんです。
体の差や発達の差が大きいのは小学校低学年くらいまで。
差は小さくなり、目立ちにくくなります。
ですが自己肯定感については、下がってしまうとずっと下がったまま。
これが「早生まれの子はずっと不利」の正体なのかなと考えます。
自己肯定感を上げていければ、体や発達の差が小さくなってきたとき、遅生まれの子に追いつけますよね。
大丈夫です、早生まれの子こそ自己肯定感を上げていきましょう。
早生まれと自己肯定感
集団生活を始めていくと、「お友達はできるのに自分はできない。」という場面に遭遇します。
早生まれの子は、周りの子よりも発達が遅いためどうしても「できない」ことが多くなってしまう。
「できない」を積み重ねていくことで、「できない子」として自信を無くし、自己肯定感も低くなってしまうのです。
本人だけでなく、「この子は早生まれだからできない」「早生まれは損」と周りからも思われ、期待されないことで、実際にそうなってしまうことがあります。
これをゴーレム効果と言います。
本人の自己肯定感は下がり、ゴーレム効果も影響してしまったら。
「できない子」と自分で思うようになり、実際にどんどんできなくなってしまう危険性があります。
そうならないように、自己肯定感の向上と、周りの意識、特に親の意識には注意が必要ですね。
ピグマリオン効果とゴーレム効果
ここで、ピグマリオン効果とゴーレム効果について説明します。
ゴーレム効果とは
人に対し悪い印象を持ち接することにより、その印象が良い印象を打ち消して悪い影響のほうが勝ってしまい、悪い人と実際になってしまうことを指す
出典:コトバンク
ピグマリオン効果とは
期待することによって、対象者からやる気が引き出され、成績が向上する現象をさす心理学用語。
出典:コトバンク(小学館日本大百科全書)
ピグマリオン効果とゴーレム効果は対義語になります。
ゴーレム効果は負のピグマリオン効果と言われるほどで、負の連鎖になります。
ピグマリオン効果の方を使っていけると良いですよね。
早生まれの子の自己肯定感の向上にはちょっと先回り
自己肯定感を上げる方法は、声掛けだったり、成功体験を積み重ねることだったりいくつか方法があります。
早生まれの子が自己肯定感を上げるには、ちょっと先回りして成功体験を積むことが効果大ですよ。
「できない」になる前に、少し先回りして、できるようにしておく。
どこまで?と思われるかもしれませんが、みんなで「よーいどん!」のときにスタートラインに立てることができれば十分です。
そうすることで、みんなに遅れを感じることなく、自信を持って行動でき、自己肯定感が下がっていくこともありません。
また、少しできたら褒めることを意識します。
褒めることで、ピグマリオン効果も期待できますよ。
自己肯定感が上がりやすい褒め方も学習しました。
わが子と自己肯定感
集団生活が始まってから、「できない」を積み重ね、やる前から「どうせできない」と言い出すように。
悔しく、辛かったですし、このままではいけないと危機感を感じました。
自己肯定感が下がってしまっていたんですよね。
「早生まれだから仕方ないんだよ」ということを、説き続けるという方法もあったのかもしれません。
私は、子ども自身が「早生まれ」を意識する必要はないと考えていたので、どうしても体の大きさで無理なとき以外は、「早生まれ」を理由にはしませんでした。
ゴーレム効果のことも考えると、「早生まれ」を意識させすぎなかったことはよかったのかなと考えています。
「できない」で困っていたことは、自宅で練習しましたよ。
自宅でできるようにして、幼稚園で一人でできたときはたくさん褒めました。
その繰り返しで、「できるよ!」が増えて自信がついてきましたね。
それからは、ちょっと先回りを意識。
例えば、幼稚園での昼食時、初めはスプーンフォークで食べますが、しばらくすると箸で食べるようになる。
そんな時は幼稚園で箸を使うようになる前に、自宅で練習していきました。
みんなで一緒に使い始めることができて、大喜び。
先生からも褒められるので、自信がまたつきました。
子どもって先生からも褒められることが、すごく嬉しいんですよね。
小学校に入学するときも、宿題が出始めて今までの生活と少し変わる。
それを意識して、少し家庭学習をするようにしましたよ。
難しいことはしていませんが、ひらがなの読み書きは一通りできるようにしてから入学しました。
家庭学習の習慣があったため、宿題をするということに苦手意識を持つことなくスタートすることができました。
月齢に違いがあっても、集団生活ではみんなで「よーいスタート!」。
一緒にスタートラインに立てるようにちょっと先回りをしてあげると、自信がつくためか自己肯定感が下がってしまう可能性がぐっと下がるなというのを感じました。
体や知能の発達が追い付くまでは、特にちょっと先回りを意識して取り組むことで、自己肯定感をキープすることができました。
今では、早生まれとは感じさせませんので、取り組んでよかったです。
まとめ:ちょっと先回りで自己肯定感アップ
早生まれの子は、ほかの子に比べて誕生日が遅いことから、できないことも多く、自信を無くし自己肯定感が低くなりがちです。
みんなと一緒にスタートラインに立てるよう、ちょっと先回りで準備してみると、自己肯定感が低くなる可能性がぐっと低くなりますよ。
また、「できた」ときにはしっかりとほめてあげることで、ピグマリオン効果も発揮してどんどんポジティブな方向に。
どちらも周り、特に親のフォローが重要です。
「早生まれ」を感じにくくなるまでは、しっかりとフォローしてあげる必要があるのかなと思います。
早生まれのお子さまをお持ちの方は、「ちょっと先回り」をぜひ試してみてくださいね。